|
ソングス・トゥ・リメンバー |
スペイン語で政治的発言というような意味を持つ言葉がグループ名。その当時の音楽と政治の無理やりなかかわりをもたせようとしたな残りのあるグープ名です。このグループ=グリーンはこの作品を出す前にロンドンで泣かず飛ばずの状況を送り体を壊し一旦活動を停止し、その後ラフ・トレードと契約し何枚かのシングルを出した後この作品を発表している。この当時で確か32,3歳であったはずだ。この当時ラフトレードはアーティストをあまり拘束せず1作品毎の契約で作品を発売していた。そのため予算があまりなくサウンドがとてもチープに仕上げざるを得なかったが逆にそれがこのバンドの力量不足を隠し逆に特徴付けていたりもする。ただしこのメンツでのアルバムはこの一枚のみ。内容はイギリスでレゲエがニューウェイブやパンクとともに人気を博していた状況にありまたグリーンがレゲエがはやっていた地区にたまたま住んでいたためかレゲエの影響が強く出ている作品に仕上がっているが、ソウルの影響も強くありパーシー・スレッジやアレサ・フランクリンに影響をうけていたようだ。ひたすら美しい曲を書くグリーンのソングライティングにも注目。スウィーティスト・ガールにおける音の処理はダブの影響を随分うけているようだ。「メンバーはだれもきちんと演奏できなかった」ということはあるがだからといってこの作品の評価を下げるようなこともない程度の水準は保っている。フェイスレスなどの名曲もありいつまでも聴き続けられるミディアム・テンポの曲中心の良質のポップアルバムだ。ジャック・デリダはディスコントラクションという概念がはやったこの当時の哲学者の名前。(ちなみに故人。ヘロイン中毒であった。エクリチュールとその差異は名著。)
|
曲目 |
1.Asylus in Jerusalem
2.A Slow Soul
3.Jacques Derida
4.Lions After Slumber
5.Faithless
6.Sex
7.Rock-A-Boy Blue
8.Gettin' Havin' and Holdin
9.The Sweetest Girl
|
|
|
|
|
|